「クリエイティブ」を考える 〜その1〜

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 会社員時代に「クリエイティブ」の意味を問われ言葉に詰まった経験がある。そもそも日常会話の中でクリエイター、アーティストという言葉を使うのに違和感があるのだ。一般的な歌手やミュージシャンを指して「アーティスト」と素直には使えない。カタカナ言葉ばかり使うのにブレーキがかかる。だからこの種の言葉を使うのは必ずビジネス感が含まれるときだ。

「クリエイティブ」をどう説明しようか

 さて、Web制作をメインとするこの会社の中で「クリエイティブ」をどう説明しようかと考え、社員教育の中では次のように話すことにしていた。

 得意先から預かった素材をそのまま使うことはクリエイティブとは言わない。デザイン的意図をもって撮影したもの、インタビューの内容を精査してまとめた文章、会社や商品を魅力的に表現するために作ったコピー、イラスト、そしてそれらを消費者にわかりやすく、楽しめるように構成・デザインしたものが「クリエイティブ」であると。よくある「あの会社はクリエイティブがいい」とか「そこにはクリエイティブが入るので予算が上がります」という使い方に当てはまるよう説明した。

 2024年はクリエイティブにとって大きな転換期となる。AI導入が急速に進むからだ。僕は万年筆、フィルムカメラ、レコード、機械式腕時計を愛するが最先端も大好きだからAIとも仲良くやっていきたい。「クリエイティブ」がどう変わっていくか楽しみなのである。

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